ラクダのミルクと自閉症スペクトラム障害(ASD)

「自閉症」の原因とされる要因の中で、「環境要因」が55%にのぼると言われています。「酸化ストレス」が自閉症以外にもアルツハイマー、パーキンソン病、統合失調症など神経疾患において重要な影響を及ぼすことが、多くの論文によって証明されています。酸化ストレスの増加は、グルタチオン、ビタミンE・Cなどの減少をもたらし、代謝経路障害や発達遅延に関与している可能性があるとされています。

グルタチオンは、細胞内の重要な抗酸化物質の1つで神経障害の軽減及び神経保護作用があり、酸化ストレスを軽減します。研究によると、ラクダミルクを摂取した後、グルタチオンの増加が示されています。(図1)。
これはラクダのミルクに含まれる抗酸化栄養成分が起因しているとみられ、高濃度のマグネシウムと亜鉛及びビタミンEがグルタチオンの生産を増加させているようです。また、ラクダのミルクには牛乳に含まれているアレルゲン(A1βカゼイン・βラクトグロブリン)が含まれていないため「免疫システム」を回復させる効果が期待できます。

下記のようにASD患者60人(2~12歳)の参加者を無作為に3つのグループに分けました。
・グループⅠは、生のラクダのミルクを摂取。
・グループⅡは、煮沸後のラクダのミルクを摂取。
・グループⅢは、プラセボとして牛乳を摂取。
全てのグループに対して中身が分かるのを防ぐため同じ指示、同じ量及び同じ容器で通常の食事毎に500mlを2週間毎日継続しました。研究機関中は、食事療法やサプリメント及び薬物療法の追加又は削除はされませんでした。ラクダのミルクを2週間摂取後の、血漿GSHは、グループⅠ及びグループⅡでは有意増加しましたが、グループⅢでは増加しませんでした。この研究ではGSHと同じくSOD、MPO及びCARSに ついても同様の結果を報告しています。
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