ラクダのミルクと糖尿病

糖尿病の中でも1型糖尿病は、主に自己免疫によっておこる病気です。 インスリン補充療法は、最善の治療法ですが、針恐怖症や治療費負担などによる代替治療法は今もなお必要とされています。 糖尿病患者に対してラクダのミルクによる血糖コントロール及びQOLの改善に対して、多くの研究がなされています。ラクダのミルクのタンパク質の1つはインスリンに似た多くの特徴を持ち、酸性環境でも凝塊を形成しないことがわかっています。その特徴によって胃を急速に通過することを可能とし、腸での吸収が可能です。ラクダのミルクのラジオイムノアッセイ(放射免疫測定)では高濃度のインスリン(52単位/リットル)が明らかになっています。人乳中のインシュリン濃度もかなり高いのですが、胃での凝固のために腸での吸収はできません。 ある研究では、1型糖尿病患者に通常のケア(食事・運動・インスリン)に加えてラクダのミルクを毎日500ml、3ヶ月間の服用を続けたところ、患者の92%においてインスリ用量の30%の減少とQOLスコアで有意な改善があったことが報告されています。この研究データは、糖尿病患者の補助療法としてラクダのミルクが有意な血糖降下作用を示しており、その作用はインスリン/インスリン様タンパク質が存在し、それが胃で凝固せずに腸での吸収を可能にしているからであろうと推定されています。 12人の患者のラクダのミルク追加前のインスリンの平均投与量/日は、41.16±10.32でありましたが、最初は非常に速く落ち、その後徐々に30±12.06の平均レベルまで落ちました。12人の患者のうち1人だけが同じ量のインスリンを必要としましたが、他の11人の患者はインスリンの必要量が減少しました。(図2)
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