ラクダのミルクと癌

ラクダのミルクを摂取している地域では、癌の罹患率がとても低いそうです。そこに着目した研究者らは2012年、ラクダのミルクが、抗がん作用を裏付ける証拠として発がん物質活性化遺伝子Cyp1A1の誘導を優位に阻害する能力があることを報告しました。さらに発がん物質など生体内の異物侵入を防御する上で、重要な役割を担っているNQO1も誘導することがわかりました。他にもラクダミルク と共にインキュベート(培養)するとHepG2(ヒト肝癌由来細胞株)細胞の生存が優位に減少することも確認されました。

Cyp1A1の誘導が、ヒト結腸癌、直腸癌、肺がんの発生率の増加と、強く相関することは多数の研究で示されています。したがって、Cyp1A1の伝達経路を弱める、または防御作用を持つNQO1などを強化することが、がん細胞による悪影響を軽減すると思われます。
ラクダは、ラクダ科特有の特別な特徴を持つ抗体を持っています。それは、現在関節リウマチ薬やガン治療薬として利用するための研究が進められています。
医療研究者は、ラクダのミルクの免疫グロブリンに非常に興味を持っています。その中のひとつであるラクダ科特有のナノ抗体(ナノボディ)は、通常の抗体よりもサイズの小さな抗体で、「ナノボディ」と呼ばれ、現在関節リウマチ薬やガン治療薬として利用するための研究が進められています。
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